今回は、個人的な生涯の名曲10選を掲載していきます。音楽メディアによる後世に与えた影響や社会的な意義を考慮しての「名曲ランキング」的企画とは異なり、この記事ではシンプルに自分が「マジで最高」と思える楽曲のみを載せていきます。個人的には邦楽と洋楽を区別するのはなんとなくナンセンスな気もするのですが、母語と非母語の音楽とでは聴き手の感じ方は違うし、分割したほうが単純に見やすいのでこのように区分しました。

今回は邦楽編。明確な順位付けはしていないものの、下のほうに行くほどお気に入り度は高めです。 



布施明「君は薔薇より美しい」

ゴダイゴのミッキー吉野が作編曲を手掛けた、布施明の代表曲。抜群の歌唱力を誇る彼の歌声はもちろんのこと、シティポップ的な軽やかさがある伴奏も秀逸。


桑田佳祐「波乗りジョニー」

桑田佳祐による説明不要の大ヒット曲。初めて聴いたから一瞬で引き込まれて、それからずっと好きな曲です。明るさと哀愁の匙加減がこの上無いほど絶妙ですね。



Mr.Children「箒星」

自分はミスチルに対して特別な思い入れはありませんが、この曲は大好きです。J-Popのお手本のような起伏に富んだサビが素晴らしい。



Official髭男dism「ホワイトノイズ」

アニメ『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編の主題歌。Slayer「South Of Heaven」を彷彿とさせるメタリックなイントロや、ドラマティックな2段階サビなど聴き応えが多い。近年稀に見る名曲です。



くるり「ロックンロール」

くるり一世一代の名曲。繰り返されるギターリフと抒情的な歌が心に残ります。



折坂悠太「トーチ」

折坂悠太の傑作『心理』に収録された大名曲。彼自身が作曲した楽曲に優れたものが多いのは大前提として、それでも彼の最高傑作は外部ライターbutajiのペンによるこの曲だと思います。永久に繰り返し聴いてられる。



松本梨香 「ライバル」

アニメ『ポケットモンスター』オレンジ諸島編のOP曲。Mr. BigやHarem Scaremといった90年代のメロディアスなハードロックを彷彿とさせる、爽やかな前向きさや力強さが感じられる名曲。ジャズ/フュージョン人脈の実力派による演奏も盤石。このOPが流れていた当時、自分はポケモンのアニメを熱心に見ていなかったのでこの曲に対するいわゆる「思い出補正」 みたいなのはほぼゼロで、近年改めて聴き返してそのクオリティの高さに唸らされました。 

なお、作曲者のたなかひろかずはこの曲以外にも、初代OP曲「めざせポケモンマスター」、愛嬌のあるレゲエ曲 「ラプラスにのって」、ダンスホール風の「ひゃくごじゅういち」などポケモン関連の名曲を多く手掛けています。アニソンに興味が無い(自分のような)人にとっても新鮮味のある楽曲が多いので興味のある方はぜひ。


矢野顕子「ひとりぼっちはやめた」

ジブリ映画『ホーホケキョ となりの山田くん』主題歌。優しく温かみのある名曲。(YouTubeに公式の音源が無かったのでSpotifyのリンクを貼っています。)



荒井由実「瞳を閉じて」

自分にとってユーミンは生涯で一番好きなアーティストの一人。そんなユーミンの多すぎる名曲群の中から、あえて一曲選ぶとしたらこれ。初期の彼女にしか出せない瑞々しい抒情生に溢れています。



キリンジ「スイートソウル」

稀代のポップグループ、キリンジによる最高の楽曲。ソウルミュージックの本場アメリカの名曲群にも全く引けを取らない奇跡的な完成度です。

ささやかな幸せを噛み締めるような、それでいてまだ見ぬ何かを切望するような。作編曲、歌唱、歌詞の全てからそんな特別な情感が滲み出ている気がします。一生聴き続けます。



いかがだったでしょうか。この記事が名曲との出会いの一助になれば幸いです。