今回は、個人的な生涯の名曲10選を掲載していきます。音楽メディアによる後世に与えた影響や社会的な意義を考慮しての「名曲ランキング」的企画とは異なり、この記事ではシンプルに自分が「マジで最高」と思える楽曲のみを載せていきます。個人的には邦楽と洋楽を区別するのはなんとなくナンセンスな気もするのですが、母語と非母語の音楽とでは聴き手の感じ方は違うし、分割したほうが単純に見やすいのでこのように区分しました。

今回は洋楽編。明確な順位付けはしていないものの、下のほうに行くほどお気に入り度は高めです。 



Bruce Hornsby「Cruise Control」

Bruce Hornsbyは「The Way It Is」の大ヒットで知られるUSのアーティスト。この曲は彼がソロ名義で発表した1995年作『Hot House』の最後を飾る名曲で、Grateful Deadの故Jerry Garciaがリードギターを担当。



Boston「Peace Of Mind」

1976年発表の名盤『Boston』収録。ロックを聴き始めた中学生の自分にツインリードギタ一のカッコよさを教えてくれた名曲です。Bostonというと「More Than A Feeling」が有名ですが自分はこちらのほうが好き。



Warren Zevon「Frank And Jesse James」

USのシンガーソングライターが1976年に発表した楽曲。Warren Zevonは70年代に活躍したシンガーソングライター達の中ではやや知名度が劣るものの、その作曲能力の高さは本物。とりわけこの曲のイントロは屈指の名旋律だと思います。



U2「Stuck In A Moment You Can't Get Out Of」

アイルランドのロックバンドによる、ゴスペル的な温かみのある感動的な楽曲。彼らの数多くの名曲の中でも個人的No.1はこれ。



Yeasayer「O.N.E.」

USのエクスペリメンタルロック/サイケデリックポップバンドによるディスコ調の代表曲。一般的なポップの常識の範疇を覆す数の旋律が緻密に折り重なる、ラストのサビの構成美が圧巻。



Youssou N' Dour「Leaving (Dem)」

Peter Gabrielとの共演でも知られる、セネガルの国民的アーティストの楽曲。自分はアフリカの音楽には明るくないのですが、この曲は何百回も繰り返し聴いています。



Belle & Sebastian「Sleep The Clock Around」

グラスゴーの至宝と称されるポップバンドの楽曲。起伏の少ない淡々とした歌メロには、じんわりと心に染み渡るような美しさが満ちあふれています。



The 1975「A Change Of Heart」

UKの大人気バンドによるヒット曲。永久に聴き続けられるような楽曲の強度と美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。すれ違う二人の関係性を描いたMVも素晴らしい。



Bruce Springsteen「Born To Run」

ロックという音楽を代表すると言っても過言ではない、説明不要の大名曲。この曲の歌詞は「走るために生まれてきたぜ」といったイケイケなロック的な内容というよりは、むしろ 「悲しみを背負いながら走るしかないんだ」 というような哀愁とそれをバネにするエナジーに満ち溢れていて、とても味わい深いものがあります。



Rush「Prime Mover」

カナダを代表するハードロック/プログレッシブロックバンドによる楽曲。1987年発表の 『Hold You Fire』 に収録されたこの楽曲はファンの間でもそこまでの人気は無いように見受けられますが、自分は何百回と繰り返し聴きました。

歌メロは一聴するとやや地味ですが、 ポップミュージック史上最高のベースラインと並走させつつ聴くと、本当に「これしかない」 と感じられてくる秀逸なもの。80年代特有の煌びやかな空気感が漂いつつも甘ったるさが無いサウンドプロダクションも素晴らしく、名手Neil Peartの固く芯のあるスネアの音色もその印象に寄与しています。

歌詞の内容ともリンクする、無限の可能性が広がり続けるような終盤の構成も感動的。自分が生涯で一番好きな曲を上げるとしたらこの曲が真っ先に候補に挙がります。ちなみに、当ブログ名「Anything Can Happen」はこの曲の歌詞から拝借してます。



いかがだったでしょうか。この記事が名曲との出会いの一助になれば幸いです。